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CO2モニタリングの標準化めざす

アクセルスペース、明星電気、ANAホールディングス、JIJの4社は、JAXAが公募する宇宙戦略基金の技術開発テーマ「次世代地球観測衛星に向けた観測機能高度化技術」において、提案した技術開発課題が採択された。

▲技術開発課題のイメージ図。同基金事業では小型センサの新規開発およびその軌道上実証を行う

衛星コンステレーション・航空機・地上が連動した時刻別・発生源別のCO2モニタリングを実現するためにまず鍵となるのが、分光計の小型化・低価格化で、空気中の成分が特定の波長の光を吸収する性質を利用し、その吸収量からガス濃度を測定する装置が分光計である。同基金事業では、従来の政府衛星向けの高精度ではあるが大型かつ高額な分光計に対し、最新の国産の検出器技術を採用して衛星・航空機・地上観測で共通して使える小型センサを新たに開発する。その後、航空機による観測実験を重ねつつ、2030~2032年度を目処に、開発した小型センサを搭載した実証衛星を打ち上げ、軌道上観測データの取得を計画している。

今回の技術開発の成果を踏まえた事業化にあたっては、事業者単位でのCO2排出・吸収量導出に加え、導出および検証の根拠となるデータ(化石燃料燃焼時に発生する二酸化窒素/NO2、植物光合成蛍光/SIF、気象条件/風向・風速、航空機・地上気象ネットワーク等)を合わせて提供することでデータの信頼性を上げ、国際的なCO2モニタリングの指標づくりと標準化を目指す。4社は、同技術開発による革新的な衛星基盤技術の獲得を通じて、産官学のステークホルダーと密接に協力しながら、気候変動対策における課題解決と新たな市場の開拓、ひいては日本の国際競争力の底上げに貢献していく。

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