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アストロスケール/日本子会社の代表取締役社長に加藤英毅氏を任命
   持続可能な宇宙環境を目指し、スペースデブリ(宇宙ごみ)除去を含む軌道上サービスに取り組む㈱アストロスケールホールディングス(本社=東京都墨田区、岡田光信創業者兼CEO)の子会社で人工衛星の製造・開発を担う株式会社アストロスケール(本社=東京都墨田区)は、2023年2月1日付で、加藤英毅(Hideki “Eddie” Kato)氏が代表取締役社長に就任する。  今回、代表取締役社長に就任する加藤氏は、宇宙業界で35年以上の経験を有し、国際的にも広く活躍してきた人物だ。直近では、2015年に米国ワシントンDCにコンサルティング会社 HISe, Inc.を創設し、7年間、創業者兼社長として宇宙および電気通信分野の戦略的助言および市場開発サポートを提供する同社を率いてきた。また、それ以前はタレス・アレーニア・スペース社に7年勤め、アジア地域の統括、フランス本社の販売部門統括、北米支社の社長を歴任、さらにそれ以前には、オービタル・サイエンシズやロッキード・マーティン、ゼネラル・エレクトリック、三菱電機の宇宙部門で勤務した経験を有している。  今後、加藤氏はアストロスケール日本子会社の代表取締役社長として、ホールデイングスや米国子会社、英国子会社などの経営陣とも密に連携し、同社の成長を牽引していく。 ■アストロスケール創業者兼CEO 岡田光信氏のコメント   「このたび日本子会社の代表取締役社長として迎える加藤は、宇宙産業、とくに衛星事業の分野で世界市場で活動してきた経験と知識を有しています。当社は2030年までに軌道上サービスを日常的な活動の一部にすることを中期的な目標として据えており、これを実現していく中で、彼の専門性とリーダーシップに期待しています」 アストロスケールHDの日本子会社で人工衛星の製造・開発を担うアストロスケールは、2月1日付で、加藤英毅氏が代表取締役社長に就任する。加藤氏は宇宙業界で35年以上の経験を有し、国際的にも広く活躍してきた人物で、今後、同社の成長を牽引していく。
2023/01/25 14:12:51
アストロスケール/創業 10 周年を迎える今年5月に本社を移転
  ■移転先ビルであるヒューリック錦糸町コラボツリーが竣工  持続可能な宇宙環境を目指し、スペースデブリ(宇宙ごみ)除去を含む軌道上サービスに取り組む株式会社アストロスケールホールディングス(本社=東京都墨田区、岡田光信創業者兼CEO)は 2023年5月に本社の移転を予定しており、2023 年1月11日、移転先の「ヒューリック錦糸町コラボツリー」の竣工式が、所有者であるヒューリック㈱により実施された。  宇宙環境、そして宇宙の持続可能性(スペースサステナビリティ)に関しての意識が高まるにつれ、アストロスケールの軌道上サービスに対する需要も世界で大きく増加している。この新拠点の開設は、そのようなグローバルでの期待に応え、開発を加速するとともに、従業員の増加に対応するためのものだ。この新拠点にはアストロスケールとその日本子会社が入居し、5カ国に拠点を展開するアストロスケールのグローバル本社として機能するとともに、英国、米国、イスラエルの子会社の拠点拡張に続き、日本での生産能力を拡張する。  ヒューリック錦糸町コラボツリーのテナントとして、アストロスケールは1階に515平方メートルの広さを誇り、衛星の製造や衛星部品の試験を行うクリーンルーム、2 階にはミッション管制室と、一般の来場者も見学可能なエリア、そして3階に、社員数200名以上を想定したオフィスエリアを設ける。  見学可能エリアには、スペースサステナビリティについて知り、理解を深めるためのコンテンツ や、軌道上サービスのパイオニアとして、最先端の開発を進める様子を見ることのできるエリアを用意し、2023 年初夏のオープンを予定している。 ■アストロスケール創業者兼CEOの岡田光信氏のコメント  「アストロスケールはスペースサステナビリティの実現を目指し、2030年までに軌道上サービスを日常的な活動の一部にすることを中期的な目標にしています。そのための大きなマイルストーンの1つとして、創業10 年目という節目にこの新拠点をオープンできることを嬉しく思います」   アストロスケールホールディングスは 、今年5月に本社の移転を予定しており、 1月11日、移転先の「ヒューリック錦糸町コラボツリー」の竣工式が、所有者であるヒューリックにより実施された。日本子会社が入居するこの新拠点がグローバル本社として機能する。
2023/01/25 14:11:18
Space BD/日本のローンチサービスプロバイダー初 米SpaceX「Falcon 9」ロケットにて衛星を軌道投入
■国内外6組織の衛星を搭載し、グローバルプロジェクトを完遂  宇宙産業における総合的なサービスを展開するSpace BD㈱〔本社=東京都中央区、永崎将利社長)は、日本のローンチサービスプロバイダーとして初の契約に至った、米Space Exploration Technologies Corporation社(本社=米カリフォルニア州、イーロン・マスクCEO)が製造・提供するロケット「Falcon 9」を活用し、当社顧客6組織の計9衛星について2023年1月3日(火)23時56分(日本時間)に打上げ、その後各衛星の所定軌道への投入を完了した。  Space BDは2021年11月にSpaceXよりFalcon 9「Transporter-6」の衛星搭載枠を購入した。その後国内外における営業活動、技術インテグレーション(技術文書の作成、各種審査支援等)を通じて、英国企業始めとした合計6組織(6カ国)の衛星を搭載し、太陽同期軌道(SSO)へ投入しました。  Space BDは2018年にJAXAが初めて民間開放をした「国際宇宙ステーション(ISS)からの超小型衛星放出事業」において民間事業者として選定されて以来、ISSの利活用や次世代基幹ロケットであるH3の相乗り枠、次期ISS輸送船となるHTV-Xを活用した衛星放出機会の提供等、JAXAの所有する打上げ機会を利活用する形で国内外のユーザーに約50機以上の打上げサービスを提供してきた。  同社に寄せられる多種多様な宇宙利活用の需要に拡大に応えるため、2021年に国産の打上げ手段に加えて海外の打上げ手段の取り扱いを開始し、よりフレキシブルな打上げ時期の提案、幅広いサイズの衛星への対応、および希望の軌道への打上げを可能にしてきた。今回はその初回の海外ロケットでの衛星打上げとなる。なお、今回の打上げは同社パートナー企業であるISILaunch Services社(蘭)との協業とともに完遂に至った。  Space BD は、宇宙への輸送手段の選択肢の拡大を通じて多様な需要に対応できる環境を整えることで宇宙空間を産業的に活性させる。これを通じ宇宙利活用を日本発の世界を代表する産業に発展させることを引き続き目指していく。 ■Space BD事業開発 エンジニア 横山裕和氏のコメント 「まずは今回ご支援させていただいた各お客様の衛星が無事打上がり、所定の軌道へ放出することができ安堵の気持ちです。また、本ミッションは弊社として初の『海外産ロケットを利用した衛星打上げ』であり、弊社パートナー企業であるISILaunch Services社とのコラボレーションにより今日という日を迎えられたことを非常に嬉しく思います。今後も、国内外を問わず衛星打上げを検討されているすべてのお客様にとって宇宙利活用拡大の一助となるべく、よりフレキシブルな打上げ時期のご提案や幅広いサイズの衛星のご支援などを通じ、打上げ・運用に関する技術的なご支援をワンストップで提供して参ります」 Space BD㈱は、日本のローンチサービスプロバイダーとして初の契約に至った、米Space Exploration Technologies Corporation社が製造・提供するロケット「Falcon 9」を活用し、当社顧客6組織の計9衛星について今年1月3日(火)23時56分(日本時間)に打上げ、その後各衛星の所定軌道への投入を完了した。
2023/01/25 14:09:33
Space BD/ライフサイエンス事業で顧客サンプルのISSへの輸送が完了
  ■SpaceX社 クルードラゴン補給船でのサンプルを打上げ  宇宙産業における総合的なサービスを展開する Space BD㈱(本社=東京都中央区、永崎将利社長)は、国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟「きぼう」を活用したライフサイエンス事業において、国内外の企業・研究機関のサンプルのISSへの輸送が完了した。  サンプルはNASA 26th Commercial Resupply Service mission (CRS-26)の一部としSpaceX社 クルードラゴン補給船に搭載され、2022年11 月27 日(日)日本時間午前4時20分に米国フロリダ州のケネディスペースセンターから打上げられた。  Space BDは国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)・丸和栄養食品とのパートナー シップのもと、地上での結晶化条件探索、宇宙実験の適合性審査、サンプルの充填作業等をリードし、同打上げに至った。打上げられたサンプルは、すでに結晶生成実験が開始されており、2023年 1月中旬頃に地上へ帰還する予定だ。 ■Space BDライフサイエンス事業・タンパク構造解析サービスについて  Space BDでは ISS「きぼう」船内実験設備を活用し、微小重力空間の特性を活かした高品質なタンパク質結晶の生成技術を使用しライフサイエンス事業「タンパク構造解析サービス」を展開しており、同サービスでは、創薬研究で重要となる、ターゲットタンパク質構造情報の決定と化合物等との相互作用の検証を支援している。  通常の新薬開発プロセスで膨大な時間を要す候補化合物の選定において、高品質なタンパク質の構造情報を基づいて実験をすることで、リードタイムを大幅に短縮し、コスト削減に貢献する。  2021年5月のサービス開始から、2022年12月現在まで JAXAのアカデミア公募案件をはじ めとし、合計200以上(うち、SpaceBD民間案件22を含む)のサンプル打上げを支援した。 ■今回(CRS-26)の民間搭載実績  チャネルパートナーであるHeliox社(台湾)、Airvantis社(ブラジル)との連携を通じた、台湾・ブラジルのユーザーを含む国内外のユーザー計4社のサンプルを打上げた。創薬を目的としたタンパク質結晶生成に加えて、本打上げでは、教育プログラムの一環として岩手県立花巻北高等学校生徒が条件検討したタンパク質結晶化溶液が搭載されている。有志の高校生約20名が参加し、宇宙実験やライフサイエンスに関する興味関心の醸成に寄与した。  Space BDはライフサイエンス研究に宇宙という新しい可能性を提案していくことで、人々の未来に貢献していく。 ■Space BD 事業開発 山崎秀司氏のコメント  「今回は弊社にとって 2 回目となる打上げになります。お客様から預かったサンプルをパートナーのJAXA様、丸和栄養食品様とともに米国射場にて作業を実施しました。今後も創薬研究をはじめとし、お客様の様々なニーズに応えられるよう、事業開発とサービス品質の向上に努めてまいります」 Space BDは、国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟「きぼう」を活用したライフサイエンス事業において、国内外の企業・研究機関のサンプルのISSへの輸送が完了した。同社はJAXA・丸和栄養食品とのパートナーシップのもと、地上での結晶化条件探索、宇宙実験の適合性審査、サンプルの充填作業等をリードし、同打上げに至った。
2023/01/25 14:05:10
Space BD  経済産業省およびNEDO 主催 「NEDO Supply Chain Data Challenge」 アイデア部門で 1 位受賞
宇宙産業における総合的なサービスを展開するSpace BD㈱〔本社=東京都中央区、永崎将利社長)は、経済産業省および国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が主催する「NEDO Supply Chain Data Challenge」のアイデア部門で1位を受賞した。  NEDO Supply Chain Data Challenge は、衛星データを活用して、自社サプライチェーンの中で供給停止リスクのある企業・工場の早期特定、他拠点の把握などを遠隔で行うことを目的とした様々なアイデアを募るコンテストだ。2022年3月18日からアイデア募集を開始し、6 月1日に1次審査通過者を発表、12 月12日に行われた最終選考会では、1次審査を通過した20件でピッチコンテストを行った。  Space BDが提案したアイデアは、災害発生前にリスクを予測できるかが被害を抑えるために重要とした上で、過去の災害記録と衛星で観測した気象・地形データの組み合わせにより災害シミュレーションを行い、災害シミュレーションの学習をさせたAIと気象予測を組み合わせることで災害をリアルタイムに予測するといったものだ。将来的には、同社が総務省から委託を受けている「テラヘルツ波を用いた月面の広域な水エネルギー資源探査」(※)の衛星開発におけるインテグレーションの技術ノウハウを活かした民主導の気象衛星を開発することで、精度高く、高頻度に気象データを取得できる仕組みを構築するという提案を行った。 Space BDは、経済産業省および国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が主催する「NEDO Supply Chain Data Challenge」 のアイデア部門で1位を受賞した。同社が提案したアイデアは、災害シミュレーションの学習をさせたAIと気象予測を組み合わせることで災害をリア ルタイムに予測するといったものだ。
2023/01/25 12:10:58
花咲いた「NASA×三井精機」ストーリーを紐解く 宇宙望遠鏡の重要パーツ「主鏡」を加工
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が昨年12月25日に打上げられ、観測を開始し、今年7月には、初めて撮影した遠方の星や銀河の画像が公開された。 ハッブル宇宙望遠鏡(1990年打上げ)の後継となるJWSTは、NASA(アメリカ航空宇宙局)、ESA(欧州宇宙機関)、CSA(カナダ宇宙庁)の共同プロジェクトで、25年の歳月と1兆円以上の費用をかけた大プロジェクトだ。その望遠鏡の重要パーツである「主鏡」は三井精機工業(以下、三井精機)の横形マシニングセンタによって加工された。 ■JWSTとは 宇宙は膨張しているため、遠方から来る光は波長が引き伸ばされて赤外線になる(赤方偏移)。また、可視光線では銀河を取り巻くガスや塵が障害となって観測ができない場合がある。そこで、これらに対応するためにJWSTでは赤外線を捉えて遠方の星や銀河を観測する。 わずかな赤外線を捉えるため、JWSTは巨大な「鏡」を持っている。直径は6.5mあり、これはハッブル宇宙望遠鏡の鏡(直径2.4m)と比べて7.3倍の面積がある。 この主鏡は1.3mの鏡18枚によって構成される。 主鏡の材料はベリリウムといい、あまり聞かない材料だが、強度と質量の関係や宇宙空間の特殊な環境への対応のため、さまざまな材料がテストされた結果、ベリリウムが採用された。 ■JWSTは「タイムマシン」 光は宇宙最速だが、1秒間に約30万㎞という速度がある。例えば、太陽と地球の距離は1億4960万㎞あるので、太陽から出た光が地球に届くまで8分19秒かかる。ちなみに新幹線の速度では57年かかる。いい換えれば、私たちが目にしている太陽は8分19秒前の姿であるわけだ。 地球と星や銀河との距離が遠ければ遠いほど光が届くのに時間がかかるため、それだけ星や銀河の過去の姿を見ていることになる。遠い星や銀河を見ることができれば、宇宙の歴史を見ることができるかもしれない。 宇宙は約138億年前に「ビッグバン」といわれる大爆発から始まったとされている。最初の星が誕生したのがビッグバンから約3億年後で、JWSTはここを観測することを目指している。さらに、銀河の形成過程や恒星・惑星の誕生、地球以外にも生命は存在するのかという宇宙の壮大な謎に迫る。 ■米Axsys社に採用 主鏡の機械加工を担当するのはアキシス・テクノロジーズ(AxsysTechnologies)社で、18枚の主鏡(実際には予備3枚を含めて21枚)を加工するためだけにアラバマ州に新工場を建設した。 加工機は世界中から探して検討した結果、三井精機の横形マシニングセンタ『HS6A』(現『HU100』)が選定され、2004年に8台の機械が納入された。 数ある工作機械メーカーの中から三井精機が選ばれたのは、第一に、要求される厳しい精度に対応できること。第二に、その精度が安定して保てること。第三に、機械の信頼性が高いこと、などである。機械1台だけでも大変厳しい精度が要求されるが、8台の機械すべてにおいて、ばらつきのない安定した高精度を保たなければならないということは至難の業だった。 1枚の鏡の機械加工の完了までは約半年もの時間がかかり、この間、機械の精度が変化したり故障したりすることは許されない。いかに精度と信頼性が重要かということの理由である。 ■NASAからの礼状 このプロジェクトを総括しているNASAのゴーダード宇宙飛行センターから、MITSUISEIKI USA(三井精機の米国子会社)宛てに礼状が届いた(2004年4月)。この礼状の要旨を紹介すれば、次のとおり。三井精機に対するNASAの期待が感じられる。 「MITSUI SEIKI(USA)社長 スコット・ウォーカー様 / James Webb Space Telescope(JWST)プロジェクトに必要なベリリウム製反射鏡装置の製造のために三井精機がAxsysTechnologiesより最近大型のマシニングセンタを受注したことに対して喜びに耐えません。 ・・・・・・(略)三井精機の機械はAxsys Technologiesでこれらの鏡を軽量化するのに重要な役割を担うキーとなります。 ・・・・・・(略)AxsysTechnologiesに三井精機の機械を予定通りに納入することがJWSTプロジェクトを計画通りに遂行する上で非常に重要なキーをなることを強調せざるを得ません。今回の受注を喜ぶと共にJWSTの重要な光学の開発が計画通り遂行するために最大限のサポートと努力を期待します。 /リー・フェインベルグ NASAゴーダード宇宙飛行センター」 ■期待以上の加工結果 主鏡の加工は、すべて完了するまで当初は3年を予定していた。しかしHS6A横形MCの能率が想定していたよりも高く、2年ですべての加工を完了することができた。 加工品質についても期待以上の結果となった。鏡の平面度は5μm以内の要求に対し、最大で4μmだった。同様に穴ピッチ精度、直角度の最大誤差も5μm以内を実現した。この精度は機械1台のみの誤差ではなく、8台の機械すべてにおいての最大誤差であり、これは特筆すべきことといえる。 三井精機が18年も前に蒔いた種が、いま、見事に花咲いたストーリーを紐解いてみた。
2023/01/23 12:03:57
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