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『天地人コンパス 宇宙水道局』を瀬戸市が採用

JAXA認定の宇宙ベンチャー、天地人(東京都港区、櫻庭康人CEO/創業者)が提供している、宇宙ビッグデータを活用した水道管の漏水リスク管理業務システム『天地人コンパス 宇宙水道局』を、瀬戸市(愛知県)都市整備部水道課が国内二番目の自治体として採用した。

天地人コンパス 宇宙水道局は、水道管の漏水リスク管理業務システムで、複数の地球観測衛星から漏水に影響を及ぼす環境要因のデータ群(地表面温度、光学画像、気象データ、植生変化、SARなど)と、水道管の材質、使用年数、漏水履歴など水道事業体が保有する水道管路のデータを組み合わせ、天地人独自のアルゴリズムを基にAI技術で解析することで、約100m四方の地区ごとに漏水リスクを評価し、同システムで確認・管理できる。

さまざまな宇宙ビッグデータと地上データ、そして機械学習の組み合わせにより、あらゆる場所で高精度に評価が可能であり、また地図機能・印刷機能などGISに備わっている基本的な機能も有している。同システムで日常的に漏水地点を登録・管理することで、AIが蓄積した漏水データを基に漏水リスクを再評価(精度向上が期待)することも可能である。2022年度に行った内閣府との実証実験や他自治体へのヒアリングを通して、同システムの期待できる効果は点検費用が最大65%削減、調査期間が最大85%削減とされている。

なお、今年4月には豊田市(愛知県)と「緊急時における漏水リスク評価に関する覚書」を締結している。

◀漏水リスクを指した画像サンプル