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Space BD、プロトタイプ『日本橋宇宙学校』を開講 小学生対象にSDM実習(慶応義塾大学大学院)を講義

慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(横浜市港北区)は、複雑かつ多様な社会課題を解決するために世界をシステムとして捉えて、新しい価値を創出する人材の育成を行っているシステムズエンジニアリングを基盤とした世界的に希有な大学院である。システムデザイン・マネジメント(以下、SDM)学についての理論的教育とプロジェクトを通じたマネジメントの実践的教育、また、それに基づいた研究を国内外で実践しており、それらの取り組みによって社会変革をリードする先導者となる人材を育成している。

これを受け、Space BDと三井不動産は、慶應義塾大学大学院SDM研究科によるSDM学についてハンズオン形式で学ぶ「SDM実習」の講義を産学連携によって協力している。

そんな中、7月2日には、東京都中央区の日本橋三井タワーにて、「日本橋を宇宙拠点のエコシステムとして活性化させる」テーマにおいて、『日本橋宇宙学校』のプロトタイプを開催し、実習形式の講義が、Space BDと三井不動産の全面的な協力を得て行われた。当日は、慶応義塾大学大学院SDM研究科の授業の一環として学生が主催し、慶應幼稚舎を中心とする小学生約20名を対象にした「宇宙アントレプレナーシップワークショップ」(Space BD)を開催し、宇宙拠点としての日本橋をより知る内容も用意された。

 オープニングのあいさつに立った慶応義塾大学大学院の神武直彦教授(SDM実習責任教員)は、分野・世代・空間を超えた価値創造への注力といった自己紹介も交えながら、「宇宙のおもしろさ、日本橋でもいろんな宇宙開発が行われていると、みんなに知ってもらいたくて開催している」と今回の趣旨を説明し、Space BDによる宇宙ビジネスゲームと題した実習機会へとつないだ。グループ毎に分かれた生徒たちは、「人工衛星が役立っている場面を探そう」「衛星開発を成功させてより多くのお金をかせごう!」「チーム(会社)の社名とロゴをつくってください」といった数々のミッションに臨み、「会社を作るときのお金の集め方」や、リクルーティング、組織づくりにも接しながら、各々のチームメンバーで学び、全力で楽しんだ。

なお、Space BDは、国内有数の教育研究機関である慶應義塾大学との産学連携を皮切りに、宇宙×アントレプレナーシップ教育を中心に様々な事業を加速させ、今後は共同研究や共同事業などを視野に入れ協働し ていく予定だという。

◀宇宙ビジネスゲームに臨む生徒たち