月極域における高精度着陸技獲得へ
ispaceは、JAXAによる宇宙戦略基金事業第二期において、今年1月16日に採択を受けた「月極域における高精度着陸技術」について、116億円の補助金交付が決定した。技術開発課題は「南極近傍への高精度着陸と通信中継衛星を用いた極域でのペイロード活動支援」。補助金交付決定額は116億円。

▲ispaceは、2023年には民間企業として世界で初めて月面着陸に挑戦するミッション1を実施した
ispaceは経済産業省によるSBIR補助金を活用して開発を進める月着陸船、ULTRAランダーを用いて2028年にミッション3を実施し、その後、同ランダーによる科学的・経済的価値の高い、月南極近傍への安定的な高精度着陸技術の獲得を目指し、2029年にミッション4を実施する予定。なお今回、月南極近傍という、月でも極めて難易度が高い領域で技術実証をすることで、月面におけるその他の多様な地形・地点への高精度着陸にも応用が可能となる。例えば、中緯度に存在する「縦孔(Lunar Pit)」と呼ばれる地下空洞は、将来的な居住空間としての活用や地下資源の観点から注目されており、その付近への高精度着陸は新たな開発につながる可能性がある。
またミッション4では、ランダーの長期運用技術の実現にも取り組む予定。過去、ミッション1およびミッション2では、ランダーの活動は太陽光が当たる月の昼の時間帯(=約14日間)に限定されたが、ミッション4では、月面での「越夜」技術の開発に向けた重要なステップとして、南極域における白夜のような昼夜問わず水平方向から太陽照射が期待される環境下にて、長期運用(14日以上)を実施することを目指す。
2026年8月17日









