衛星画像から山火事の焼失損を推定
スペースデータは、宇宙AIプラットフォーム『SpaceBrain』のレジリエンス領域「Geo-Resilience(ジオレジリエンス)」の新機能として、衛星画像から山火事の焼失範囲と焼損程度を推定する「Wildfire Watch」をリリースした。

▲スペインでの同国史上最大の山火事を、火災前後の光学衛星画像比較で実3D地形上に可視化
デモには、現在スペインでの同国史上最大規模の山火事(アビラ県ブルゴオンド)を速報解析のうえ収録している。同国政府発表によれば焼失面積はすでに約18万ヘクタールに達しており、猛暑と乾燥を背景とする山火事の大規模化は、地中海沿岸にとどまらない世界的な課題となっている。延焼中の大規模火災では、「いま、どこが燃えているのか」(現在の前線)と「これまでに、どこがどれだけ焼けたのか」(累積被害)の両方を把握することが、避難誘導・消火資源の配分・復旧準備の意思決定に不可欠だが、煙に覆われた数百km²規模の被害全体像を地上や航空機から捉えることには限界がある。
そんな中、衛星データは有効である一方、画像の取得から指標計算・分類・可視化までには専門的な処理を要してきた。Wildfire Watchはこの一連の解析パイプラインを実装し、光学衛星画像の火災前後比較から山火事の焼失範囲・焼損程度を面的に推定、燃焼中の地点(活火点)とあわせて3D地図上に可視化し、延焼中の火災でも被害の全体像を速報的に共有できるようにするものとなる。今後の展望として、FIRMS準リアルタイムデータとの連携による延焼中の自動更新、複数時点のdNBR時系列化、建物・道路・土地被覆データとの重ね合わせによる被害の定量化、商用高解像度衛星との連携による焼失境界の精緻化、国内事例の拡充などが予定されている。









