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アストロスケール/前澤友作氏から30億円の資金調達を実施

実際に宇宙に滞在した者として、デブリ除去に取り組むアストロスケール社の活動に大変感銘(前澤氏)

持続可能な宇宙環境を目指し、スペースデブリ(宇宙ごみ)除去を含む軌道上サービスに取り組む㈱アストロスケールホールディングス(本社=東京都墨田区、岡田光信創業者兼 CEO )は、この度、日本の民間人として初めて国際宇宙ステーションに滞在した実業家の前澤友作氏から、シリーズ G において約 30 億円の調達を実施した。同社にとって 7 回目となる今回の資金調達では、前澤友作氏を含む複数の投資家から総額約 101 億円を調達し、創業以降の累計調達額は 435 億円となった。

岡田氏は、「前澤氏からの投資は、宇宙の持続可能性(スペースサステナビリティ)の重要性に関する賛同の証である。デブリを低減して持続可能な宇宙環境を実現するというアストロスケールのミッションは、宇宙旅行や探査に対する前澤氏の経験そして情熱と一致している。今回の調達ラウンドに参加いただけたことを大変嬉しく思う」と述べている。また前澤氏は、「実際に宇宙に滞在した者として、宇宙のゴミ『スペースデブリ』の問題は非常に気になるところだ。近いうちに 2 度目の宇宙旅行となる月周回計『dearMoon』を予定しているが、同じような有人の宇宙探索はますます活発になることが予想される。そんな中、デブリ除去に取り組むアストロスケール社の活動に大変感銘を受け、今回、微力ではあるが応援させていただくことにした」と話している。

前澤氏は 2021 年 12 月、日本の民間人として初めて国際宇宙ステーションに 12 日間滞在した。現在は、スペース X 社が開発している有人宇宙船「Starship」で、民間人初となる月周回旅行を計画している。2013 年の創業以来、アストロスケールは、持続可能な宇宙環境の実現に取り組んできており、この度のシリーズ G によって調達した資金は、さらなる革新的な技術開発、グローバルな事業展開、そして需要増に応じた供給能力の向上に大きく貢献する。

▲前澤氏(左)とアストロスケール岡田CEO