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アストロスケール/シリーズ G で約 101 億円を調達、累計調達額は約 435 億円に

グローバルでの技術開発と企業成長を後押し

持続可能な宇宙環境を目指し、スペースデブリ(宇宙ごみ)除去を含む軌道上サービスに取り組む㈱アストロスケールホールディングス(本社=東京都墨田区、岡田光信創業者兼 CEO 、以下)は、この度、第三者割当増資により、三菱電機㈱、実業家の前澤友作氏、㈱三菱 UFJ 銀行、三菱商事㈱、㈱日本政策投資銀行、㈱ FEL から、シリーズ G において約 101 億円の調達を実施した。

アストロスケール社にとって 7 回目となる今回の資金調達により、累計調達額は約 435億円となった。非常に厳しい世界経済情勢の中で今回の調達を実施できたことは、宇宙の持続利用に向けた軌道上サービスの必要性ならびにアストロスケールの市場リーダーとしての投資家の強い信頼を示している。岡田CEOは、「投資家の皆様から当社のビジョンと可能性へ期待を寄せていただき、大変嬉しく思う。軌道上サービスは、持続可能な宇宙経済にとって必要不可欠な基盤インフラであり、衛星運用者にとってのリスクを低減するとともに ROI(投資利益率)を高めるものだ。当社は 2030 年までに軌道上サービスを日常的な活動にすることを目指しており、今回の資金調達は、さらなる革新的な技術開発、グローバルな事業展開、そして需要増に応じた供給能力の向上に大きく貢献する」と述べている。

三菱電機防衛システム事業部長の洗井昌彦氏は、「三菱電機は、安全保障分野における宇宙利用への取り組みを推し進めており、次世代へ持続可能な宇宙経済圏を構築するというアストロスケールの取り組みに深く共感するとともに、その技術力を高く評価している。三菱電機は、アストロスケールのさらなる革新的な技術開発やビジネスモデルの確立に向けて、相互の知見を融合できるよう、協力していく」としている。

今日の世界経済はかつてないほど衛星を活用したサービスに依存しており、この傾向は強まるばかりだ。地球低軌道におけるデブリの爆発的な増加は、日常的にこのようなサービスから恩恵を受けている私たち全
員にとっての脅威である。これらのリスク、および使い捨ての宇宙運用による価値・機会の損失は、アストロスケールが先駆者として、衛星運用終了時のデブリ化防止のための除去、既存デブリの除去、寿命延長、故障機や物体の観測・点検を含む軌道上サービスに取り組む原動力となっている。


▲アストロスケールHD岡田創業者兼 CEO(Twitterより)