ミッション完了、無事地球へ帰還
有人宇宙システム(JAMSS)の「Kirara」6号機は、今年4月21日にSpaceX社のドラゴン補給船32号機(CRS-32)で国際宇宙ステーション(ISS)へ打ち上げられ、約1か月の宇宙でのミッションを終え、6月3日に無事日本へ帰還した。

▲Kirara6号機で宇宙へ届けられたメッセージ
Kiraraはサービス開始から6年目を迎え、科学・技術分野にとどまらず、地域社会や教育、さらには芸術との連携など幅広い用途で活用されている。今回の成果が、創薬研究や新素材開発など、最先端の研究に貢献することが期待される。
なお、今回のミッションでは、新潟県のブランド米「新之助」の種籾もKirara装置に搭載され、宇宙へと旅立った。この種籾は、新潟県上越市で行われている宇宙教育の特別企画「KomeTane宇宙プロジェクト」の一環として打ち上げられたもので、回収後は地元の小学生たちによって田植えされ、宇宙を旅したお米として来年収穫される予定。同プロジェクトは、地元建設会社の主催により今年で2回目の開催となる。
また、Kirara装置には、アジア各国の宇宙機関や宇宙ビジネス関係者から寄せられた「宇宙へ届けたいメッセージ」を記録したSDカードも搭載され、夢や目標、大切な人への想いが宇宙へと届けられた。JAMSSはKirara事業を通じて、今後も、民間事業ならではの利用者にとって使いやすく、柔軟なサービスを提供していく。
2025年7月11日