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電動ポンプ活用のロケットエンジン開発で連携

将来宇宙輸送システム(ISC)は、荏原製作所が開発する電動ポンプを活用したロケットエンジンの共同開発に取り組むことに合意し、包括連携協定を締結した。

 

 

荏原製作所が開発するロケットエンジン用ポンプは、駆動機に電動モータを採用している。ロケットエンジンの性能を高めるためには燃焼剤や酸化剤を昇圧するためのターボポンプが必要となるが、これを電気駆動とすることで保全性や扱いやすさが向上し、再使用型ロケットと非常に相性の良いロケットシステムの構築が可能となるという。

特に、再使用型のロケットシステムの実現には、着陸時の推力調整機能や繰り返し使用に耐えられるメンテナンス性が重要な課題になるが、電動ポンプはこの課題に対応できる技術として期待されている。

海外では電動ポンプを用いたロケットシステムが商業利用されて電いるが、日本国内ではまだ利用されていない。両社の連携により、ロケットエンジンの地上燃焼試験を行い、2028年3月までに地球周回軌道に人工衛星を投入する技術実証を行うことができるレベルにまで高めることを目指す方針だ。

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