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今冬打上げ予定の小型月面探査車が到着

ispaceは、今冬に打ち上げ予定の民間月面探査プログラムにて、月面探査に挑戦する小型月面探査車が日本航空便にて、日本への輸送を完了した。

同社の欧州法人拠点を置くルクセンブルクで開発された小型月面探査車TENACIOUS(テネシアス)ローバーは、フライトモデルの組み立てが完了し、日本へ輸送された。現在、JAXA筑波宇宙センターにて環境試験の最終段階を迎えている月着陸船RESILIENCE(レジリエンス)ランダーに搭載されるローバーは、月面着陸後に展開機構を用いて月面へ着地し、自走して月面探査を開始する計画だ。

月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業の同社は、日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動を展開。月への高頻度かつ低コストの輸送サービスを提供することを目的とした小型のランダー(月着陸船)と、月探査用のローバー(月面探査車)を開発。民間企業が月でビジネスを行うためのゲートウェイとなることを目指している。

民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」のコーポレートパートナーには、日本航空、三井住友海上火災保険、日本特殊陶業、シチズン時計、スズキ、高砂熱学工業、三井住友銀行、SMBC日興証券、Sky、Epiroc ABが参加している。

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