耐熱材料の共同開発を開始
ElevationSpaceと豊田自動織機は、宇宙空間の実証機が地球に帰還する際の大気圏再突入システムに用いる耐熱材料の共同開発を開始した。
ElevationSpaceは、宇宙空間で研究開発した物資を地球に持ち帰るための大気圏再突入・回収技術に挑む、日本初の民間企業である。この共同開発では、豊田自動織機が有する炭素繊維の3次元織物技術を活用し、大気圏再突入時の高温環境にも耐えられる軽量かつ低損耗、低コストな耐熱材料を研究開発する。

▲左:一般的な織物(1層)右:3次元織物一例(5層)
宇宙活動の拡大を背景に、基幹ロケットや大気圏再突入技術は国際競争力を下支えする重要な基盤技術その中核であり、熱防護技術はさらなる需要の拡大が見込まれる。機能性耐熱材料の最適化設計を実現する手段が確立されていない中、両社が持つ技術を融合し、各国に先んじて研究開発を進めることで、日本の宇宙産業の基盤強化および国際競争力の向上をめざす。
2025年4月30日