導入自治体における事例を発表
天地人は、衛星データを活用し持続可能な水道事業の実現を支援する水道DXソリューション『天地人コンパス 宇宙水道局』の導入自治体における事例を発表した。人口10万人〜20万人規模の自治体で、漏水発見効率6倍、調査費用79%削減を実現した。

▲「天地人コンパス 宇宙水道局」のサンプル
今回の自治体の事例では、令和5年度に導入の天地人コンパス 宇宙水道局が示した漏水リスクが高い箇所を基に計画調査を立て、音聴調査を実施した結果、126箇所の漏水を発見した。注目ポイントは、①漏水発見効率が6倍に向上②調査コストを大幅に削減③漏水リスクの高い場所から40%(50箇所)の漏水を特定、の3点。
現在、日本では年間約2万件以上の漏水事故が発生しており、その主な原因は「老朽化」である。1960年代の高度経済成長期に布設された水道管の多くは設置から40年以上経過したいわゆる経年管で、約17.6万km(地球約4周分)に達している。更新費用は1kmあたり2億円と言われ、全国の自治体は危機的な局面を迎えている。さらに、気候変動による異常気象の増加や地震による地盤変動も管路へのリスクを高めているが、厳しい財政状況と技術者不足により、全ての老朽管を更新することは現実的ではない。そんな中、天地人は、見えざる地下のリスクを、①どの管路が近い将来漏水する可能性が高いか(漏水のリスクを検知する)②どの管路が重要なのか(その管路の機能が停止した際の、重要施設への影響規模)、という2つのアプローチが重要だと考えている
2025年5月12日