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日本初のロケット垂直離着陸実験

将来宇宙輸送システム(ISC)は、2025年内にアメリカでの実施を予定している「ASCA 1(アスカ ワン)ミッション」の概要を発表した。併せて開発拠点「鶴見ベース」を初公開した。

▲(左) ISCの畑田社長(右)JFEEの戸田専務

ASCA1ミッションは、日本国内の民間宇宙スタートアップとしては初めてとなる垂直離着陸型宇宙ロケットの打上げ・着陸実験で、ISCが独自に推進する日本発の再使用型ロケット開発プロジェクトである。宇宙輸送の高頻度化と低コスト化を目指す同社の中核プロジェクトととして、ASCA 1.0はその初期フェーズにあたる技術実証機であり、高度0.1km以上まで機体を上昇させ、着陸目標地へ誤差5m範囲内に着陸することを目指し、同実験を通じたデータ取得を目的としている。今回実施するASCA 1.0試験は、2024年10月に構想(設計および製造)を開始し、2025年内にアメリカでの打上げ試験を目指し、開発を進めており、アメリカでの打上げ試験も日本初となる。

また5月28日(水)に、ISCとJFEエンジニアリングは、開発における協業の基本契約を締結した。両社はロケット組立作業の製造施設の協力をはじめ、これまで培ってきた精密な機械加工や機械組立などの知見の共有を行っていく。同日の調印式では、JFEEの「鶴見製作所」内に新たに設置された開発拠点「将来宇宙輸送システム 鶴見ベース」の報道関係者向け見学ツアーも実施された。

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