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次世代ソーラーアレイを共同開発

出光興産と、宇宙用ソーラーアレイなどの製造・開発を手掛ける米・Source は、宇宙市場向け次世代ソーラーアレイ製品の共同開発に関する覚書を締結し、戦略的協業を開始した。

          

▲出光興産が開発する宇宙用 CIGS 太陽電池のサンプル

今回の協業では、出光興産が培ってきた数十年にわたる太陽電池の研究開発・量産の知見 と、米国スタートアップ企業 Source Energy Companyが強みとする革新的かつコスト効率の高い宇宙用ソーラーアレイの開発・ 供給力を掛け合わせ、宇宙開発への貢献を目指す。また、両社は製品開発のみならず、宇宙用太陽電池製品の供給体制の強靭化にも取り組む。

一般的にソーラーアレイは、放射線による劣化を起因とする出力低下を見越し、必要出力よりも大型のサイズで設計するが、出光興産の宇宙用CIGS太陽電池は放射線環境下でも高い出力を長期間維持できるため、大型化の必要性を低減することができる。これにより、ソーラーアレイを利用する衛星の大幅な重量削減と、エンドユーザーである衛星メーカーのコスト削減にも貢献する。

Source社は、今回の出光興産との協業により自社の製品群を拡大し、より高い放射線耐性が求められる軌道ミッション向けを中心とした需要の拡大に対応する。さらに、出光興産の宇宙用CIGS太陽電池技術の実用化に備え、コロラド州ロングモントにある自社設備で同技術に関する開発・試験を出光興産と共同で実施する。

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