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月面探査車用タイヤ開発で契約締結

ブリヂストンは、米国アストロボティック社と月面探査車向けタイヤ開発の協業契約を締結し、スペースモビリティの進化に向けた共創の一歩を踏み出した。

 

アストロボティック社は、6種類の月面探査車開発やNASAからのローバー技術契約37件受託など、月面探査車の開発実績を持つ宇宙探査と技術開発のリーディングカンパニー。

ブリヂストンは、タイヤ開発の知見を活かし2019年から月面探査車用タイヤの研究開発に取り組み、地上走行試験やシミュレーションを重ねており、月面探査のプロジェクトを通じて、モビリティの未来に不可欠な存在となることを目指している。

今回、共同開発したタイヤを装着予定の月面探査車は、月面での科学調査機器とペイロード(積載物)の移動手段として、電力、通信を提供する。中型サイズで、優れたハンドリング性能やサスペンション、長距離通信機能を兼ね備え、過酷な月面環境でも卓越した性能を発揮するとしている。

装着するタイヤは、金属製スポークを採用し耐久性を確保しながらも柔らかく変形することで、月面の岩などの障害物を乗り越えて走行可能という。さらに、外部からの衝撃を吸収する構造で、走破性およびエネルギー効率の向上にも繋がるため、月面探査車の駆動系への負担を軽減し、月面探査ミッションを長期間支えることができる。両社は今後、月面への打ち上げおよび宇宙での熱環境におけるタイヤの耐久性も確認する計画だ。

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