月面探査車『YAOKI』の最終統合成功
株式会社ダイモンは、米国テキサス州に拠点を置くIntuitive Machinesの施設で実施した月面探査車「YAOKI」の最終統合が成功したと発表した。
月面探査車YAOKIは、Intuitive Machinesの開発した月着陸船Nova-Cに搭載され、同社の2回目のミッションで月面を目指す。着陸船は、フロリダ州ケープカナベラルにあるNASAのケネディ宇宙センターからSpaceXのFalcon 9ロケットで打ち上げられる予定で、着陸予定地は月の南極点付近。
YAOKIは、世界最小・最軽量クラスの月面探査車として設計されており、高い耐久性と機動性を兼ね備えている。このミッションでは、着陸後YAOKIが月面の詳細な接写画像を撮影し、それらを地球に送信。データは、月面環境の理解を深めるだけでなく、将来の月探査ミッションの重要な基盤となることを目指している。
▲Intuitive Machinesのエンジニアとダイモン中島による、Nova-Cへの最終統合の様子
YAOKIのタイヤ部分に使用されている一部のねじは、パートナー企業である桂川精螺製作所にて大田区の小学生が製作したもの。この活動は、次世代を担う子どもたちに宇宙産業の魅力を体感してもらうことを目的として実施された。
今回の最終統合成功は、「Project YAOKI」に関わる全てのパートナーシップの成果であり、これからの月面探査の新しい可能性を切り開く第一歩となる。
2025年2月19日