九州工業大学とSpace BD、宇宙・衛星開発アントレプレナーシップ教育プログラムを高校生対象に実施
宇宙産業における総合的なサービスを展開するSpace BD(本社:東京都中央区、永崎将利社長)は、九州工業大学(本部:福岡県北九州市、三谷康範学長)と、高校生を対象にした宇宙・衛星開発アントレプレナーシップ教育プログラム(Space Business Bootcamp)を1 1月12日より開催する。
Space BDは、未知への挑戦やグローバル舞台の体現である宇宙というテーマで、これからの変化の激しい社会に求められる力を育成するための基礎となる様々なプログラムをアントレプレナーシップ教育として展開してきた。宇宙スタートアップ企業として歩んできた軌跡や実体験を、経営実践者や社員を通じて提供し、また同社が関わる衛星打上げや国際宇宙ステーション利用に関するアセットを活用しながら、よりビジネスのリアルに迫る体験の場を提供している。
今回、協働する九州工業大学は、学術機関の中における小型・超小型衛星の運用数において、2018年から6年連続 1 位を獲得しており(※「BryceTech」(米国バージニア州)が発行したレポート「Smallsats by the Numbers2023」より)、世界でも有数の研究開発環境や宇宙人材が揃う大学だ。2022 年 8 月には、Space BDと包括協力協定を締結し、宇宙産業のさらなる活性化・効率化を目指した宇宙技術の製品化・サービス化などの検討を進めてきた。加えて、双方のノウハウやケーパビリティを活かした宇宙人材教育に向けても協力を進めてきた。
九州工業大学では、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)による「大学・エコシステム推進型スタートアップ・エコシステム形成支援」の採択を受け、九州・沖縄圏の 19 機関で大学発スタートアップ創出推進拠点(PARKS: Platform for All Regions of Kyushu &Okinawa for Startup-ecosystem)を共同主幹機関として運営している。本年度はさらに、EDGE-PRIME Initiative による追加支援を受け、アントレプレナーシップ教育を高校生等へ拡大することとなった。同プログラムは、九州工業大学としても初となる「宇宙」をテーマとした高校生向けのアントレプレナーシップ教育として、Space BDが同案件を受託し、授業の企ベンチャーの会社創業の追体験をしながら衛星開発プロセスを学べるワークショップやSpace BDの永崎社長による起業家講演などを通して、起業家マインドを学ぶ。また、九州工業大学の教員による宇宙に関する講義や、学内にある超小型衛星試験センターで衛星の開発・試験現場の見学など、宇宙分野の現場を目の当たりにすることができる。