Space BD/日本のローンチサービスプロバイダー初 米SpaceX「Falcon 9」ロケットにて衛星を軌道投入
■国内外6組織の衛星を搭載し、グローバルプロジェクトを完遂 宇宙産業における総合的なサービスを展開するSpace BD㈱〔本社=東京都中央区、永崎将利社長)は、日本のローンチサービスプロバイダーとして初の契約に至った、米Space Exploration Technologies Corporation社(本社=米カリフォルニア州、イーロン・マスクCEO)が製造・提供するロケット「Falcon 9」を活用し、当社顧客6組織の計9衛星について2023年1月3日(火)23時56分(日本時間)に打上げ、その後各衛星の所定軌道への投入を完了した。 Space BDは2021年11月にSpaceXよりFalcon 9「Transporter-6」の衛星搭載枠を購入した。その後国内外における営業活動、技術インテグレーション(技術文書の作成、各種審査支援等)を通じて、英国企業始めとした合計6組織(6カ国)の衛星を搭載し、太陽同期軌道(SSO)へ投入しました。 Space BDは2018年にJAXAが初めて民間開放をした「国際宇宙ステーション(ISS)からの超小型衛星放出事業」において民間事業者として選定されて以来、ISSの利活用や次世代基幹ロケットであるH3の相乗り枠、次期ISS輸送船となるHTV-Xを活用した衛星放出機会の提供等、JAXAの所有する打上げ機会を利活用する形で国内外のユーザーに約50機以上の打上げサービスを提供してきた。 同社に寄せられる多種多様な宇宙利活用の需要に拡大に応えるため、2021年に国産の打上げ手段に加えて海外の打上げ手段の取り扱いを開始し、よりフレキシブルな打上げ時期の提案、幅広いサイズの衛星への対応、および希望の軌道への打上げを可能にしてきた。今回はその初回の海外ロケットでの衛星打上げとなる。なお、今回の打上げは同社パートナー企業であるISILaunch Services社(蘭)との協業とともに完遂に至った。 Space BD は、宇宙への輸送手段の選択肢の拡大を通じて多様な需要に対応できる環境を整えることで宇宙空間を産業的に活性させる。これを通じ宇宙利活用を日本発の世界を代表する産業に発展させることを引き続き目指していく。 ■Space BD事業開発 エンジニア 横山裕和氏のコメント 「まずは今回ご支援させていただいた各お客様の衛星が無事打上がり、所定の軌道へ放出することができ安堵の気持ちです。また、本ミッションは弊社として初の『海外産ロケットを利用した衛星打上げ』であり、弊社パートナー企業であるISILaunch Services社とのコラボレーションにより今日という日を迎えられたことを非常に嬉しく思います。今後も、国内外を問わず衛星打上げを検討されているすべてのお客様にとって宇宙利活用拡大の一助となるべく、よりフレキシブルな打上げ時期のご提案や幅広いサイズの衛星のご支援などを通じ、打上げ・運用に関する技術的なご支援をワンストップで提供して参ります」
Space BD㈱は、日本のローンチサービスプロバイダーとして初の契約に至った、米Space Exploration Technologies Corporation社が製造・提供するロケット「Falcon 9」を活用し、当社顧客6組織の計9衛星について今年1月3日(火)23時56分(日本時間)に打上げ、その後各衛星の所定軌道への投入を完了した。