宇宙環境での日本酒づくりで協働
IDDKと菊正宗酒造は、宇宙環境を利用した日本酒づくりに協働して取り組むことに関する基本合意書(MoU)を締結した。4月30日、IDDKの宇宙バイオ実験衛星打ち上げに関する交流会の場でMoUの交換が行われた。

▲(左)菊正宗酒造の髙橋氏と(右)IDDKの池田氏
この取り組みは、IDDKが提供する宇宙環境下でのバイオ実験プラットフォームと、菊正宗酒造が有する伝統的かつ革新的な醸造技術を融合し、微小重力や宇宙放射線などの特殊な環境下での宇宙醸造の在り方を研究し、醗酵(醸造)技術、米麹づくり、伝統的な微生物の共生環境、新規酵母育種などについて科学的に探究することを目的としている。
今後両社は、IDDKが構築中の宇宙バイオ実験プラットフォームで提供する2026年からの商業サービスを活用して、酵母や麹菌などの微生物の宇宙輸送・保管・培養、宇宙環境における発酵挙動の解析、そして将来的には「宇宙由来の日本酒」の開発と社会実装を見据えた取り組みを段階的に進めていく。
2025年5月19日