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アストロスケール ELSA-Mサービス 複数の連続したデブリ除去ソリューションを提供

持続可能な宇宙環境を目指し、スペースデブリ(宇宙ゴミ)除去を含む軌道上サービスに取り組むアストロスケールホールディングス(本社=東京都墨田区、創業者兼CEO=岡田光信氏)のELSA-Mサービスでは、ユーザーが抱える衛星の運用終了後にあたる廃棄の問題を解決する。

宇宙の持続可能性の優先順位が上がり、規制面、産業界、社会からの圧力が高まる中、ELSA-Mサービスでは、衛星運用者が提供するサービスと軌道の環境保全のための積極的な方法を提示する。ELSA-M捕獲機(サービサー)は、ELSA-dミッションで培ったフライトヘリテージ(宇宙空間での使用実績)の技術、システム、機能を活用している。捕獲機は、将来さまざまな衛星運用者をサポートすることができ、ドッキングプレートを備えたコンステレーション運用者などに対しては、同社開発の磁力での捕獲機構等の使用が可能となる。ELSA-Mサービスの主な特徴は次の通り。

■捕獲機は、複数の連続したデブリ除去を行うことができるため、再利用の可能性が広がり、サービスのコストを削減できる■ELSA-dから受け継いだ宇宙空間での実績(ヘリテージ)を基に構築されており、安全で堅牢な運用とライセンス取得可能なソリューションを保証する。 アストロスケールは、宇宙でデブリ除去ミッションを積極的に行っている唯一の企業■ランデブ技術は、受動安全軌道の確保、複数工程での安全制御権、受動および能動でのアボート処理、高性能な地上局でのシミュレーション・運用者トレーニング、認証・暗号化によるネットワークの安全なサービスといった、クライアントの安全を確保するように設計されている■最適化された推進系=化学系・電気系推進力両方を備え、正確なドッキング操作やマヌーバ、効率的な軌道変更を実現する■特に故障した衛星に多くみられる回転状態での捕獲といった、宇宙での高度なランデブとドッキングが可能■オーダーメイドでの運用構想(ミッション概要)=捕獲機は、打ち上げられるとクライアントを探して接近し、周回し診断を行った後、クライアントとドッキングするための捕獲マヌーバを実行する。この時点でサービサーはクライアントの高度を降下させ、大気圏へ落とし燃焼させる。

◀アストロスケールは積極的に宇宙でのデブリ除去ミッションを実践している唯一の企業