宇宙空間における電力供給を確認
出光興産が開発する宇宙用CIGS太陽電池が搭載された超小型衛星『BOTAN』が、10月 10 日(日本時間)にISSから放出され、予定されていた初期ミッションを達成した。

▲超小型衛星『BOTAN』の外観(提供:千葉工業大学)
初期ミッションの一つとして、出光興産が開発する宇宙用CIGS 太陽電池の宇宙実証が行われ、宇宙空間においてBOTANへ電力の供給ができていることが確認された。BOTANは1辺10cmの立方体サイズ・約1kgのキューブサットと呼ばれる超小型衛星で、千葉工業大学の学生が「高度技術者育成プログラム」の一環として開発した。BOTANは同プログラムのもと開発された超小型衛星の4機目で、出光興産が開発する宇宙用CIGS太陽電池は非常に高い放射線耐性を持つ点が評価され、搭載に至った。
同社は本実証を通し、宇宙用CIGS太陽電池セルの宇宙空間における特性の確認と発電の安定性の検証を行い、また、この検証結果を踏まえながら、宇宙用CIGS太陽電池の市場参入に向けた開発を加速し、持続可能な宇宙開発への貢献を目指す。
2025年11月11日







