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月面建機に必要な研究開発等でコンサル契約

ispaceは、コマツと月面建設に必要な無人建設機械の研究開発など、宇宙機開発に関する知見を活かしたコンサルティング契約を締結した。

▲月面での建設機械イメージ(コマツ提供)

 

建設機械メーカーのコマツは、スターダストプログラムの一環として2021年より国土交通省および文部科学省連携の宇宙無人建設革新技術開発推進事業への参入が採択されており、将来構想として、月面建機開発を目指している。

ispaceは、日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動している宇宙スタートアップ企業。月への高頻度かつ低コストの輸送サービスを提供する小型ランダー(月着陸船)と、月探査用ローバー(月面探査車)を開発。民間企業が月でビジネスを行うためのゲートウェイとなることを目指し、月市場参入をサポートする月データビジネスコンセプトの立ち上げも行う。

2022年12月には SpaceXのFalcon 9を使用し、同社初となるミッション1のランダーの打上げを完了。続く2024年冬にミッション2の打上げを、2026年にミッション3を、2027年にはミッション6の打上げを予定している。

ミッション1では、ランダーの設計および技術の検証と、月面輸送サービスと月面データサービスの提供という事業モデルの検証および強化を行う。ミッション1で得られたデータやノウハウは、後続するミッション2へフィードバックされる。さらにミッション3では、より精度を高めた月面輸送サービスの提供によってNASAが行う「アルテミス計画」にも貢献する計画だ。

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