地球へ帰還カプセルの回収試験に成功
ElevationSpaceは、宇宙環境利用・回収プラットフォーム「ELS-R」の初号機「あおば」の大気圏再突入カプセルの高空落下試験に成功した。
同試験は「大気圏再突入カプセルの高空落下試験」で、大気圏再突入カプセルの回収プロセスを確認するための試験技術を構築し、正常に動作することを確認することが目的で、9月12日~13日の両日、福島県南相馬市沖の海域で実施された。
試験で確認した動作は、①降下中にパラシュートを放出し、パラシュートによる減速を行うこと②カプセル飛行中・着水時の飛行環境データを取得すること③着水後にフローテーションバッグなど洋上回収に必要な装備が機能し、CPM が回収されること。
同社では試験結果について、「試験技術を構築するという当初の目的を達成し、①については達成することができなかったものの、②の一部、また③については上記の項目について正常に動作することを確認した」としている。
今回の試験結果を受けて、カプセルの一部の機能が期待通りに機能しないなどの技術的な課題も発生しているため、今後は原因を究明し課題部分を修正し、次回試験において全ての技術検証を完了し打ち上げに臨む方針だ。
2024年9月25日