宇宙空間の脅威可視化に研究成果
スペースデータの最高科学責任者(CSO)を務める兵頭龍樹博士を主著者とする論文が、地球惑星科学の国際学術誌「Earth and Planetary Science Letters」にオンライン掲載され、宇宙で絶えず起こる「超高速衝突」という現象を解析した。

▲空隙率がクレーター形成・衝撃加熱・蒸発を左右すると実証した成果が、地球惑星科学の国際学術誌に掲載
今回の研究は、宇宙で普遍的に起こる「超高速衝突」という現象そのものに着目し、岩石質の微小隕石(マイクロメテオロイド)が氷の天体へ秒速30kmで衝突する過程を、世界最高水準の3次元衝突シミュレーションで詳細に可視化・解析したもの。その結果、衝突体(隕石)と標的それぞれの空隙率(内部のすきまの多さ)が、クレーターの形成過程や衝撃による加熱・蒸発の度合いを大きく左右することを明らかにした。
今回は岩石質の隕石が氷の標的に衝突する場合を扱ったが、研究グループは今後、氷の隕石が岩石質の標的に衝突する逆のケースや、より広い衝突速度・空隙率・組成の範囲へと研究を拡張していく予定。また、スペースデータが提供する宇宙空間の脅威を統合的に監視・分析・予測する宇宙AIプラットフォーム「SpaceBrain(スペースブレイン)」への活用ならびに機能グレードアップにも活かし、研究とプロダクトを接続していく。6月20日に掲載された論文の主著者、同社CSOの兵頭博士は、惑星科学/AI科学の大学教員を兼任する。
2026年7月21日









